冬でも食べられる！山形の美味しい冷やしラーメン4選

東北地方は雪が多く寒いイメージがありますが、観測史上の最高気温のトップは2007年に埼玉県の熊谷市と岐阜県の多治見市に抜かれるまで、何と1933年から山形の40.8℃だったんです。フェーン現象の影響恐るべし！

また山形は大のラーメン好きな県としても知られており、人口1万人あたりのラーメン店は全国一。
朝ラーも当たり前、米沢ラーメン・赤湯ラーメン・山形ラーメンとご当地ラーメンも多種に渡っています。
そんな山形には”冷やしラーメン”なる、独特のラーメンも存在します。
冷やし中華とは違いスープの量はラーメンと同等で、スープも麺も冷たいもの。中には氷を浮かべているラーメンもあり、見た目から涼しさが漂ってきます。

現在は夏以外の季節も食べられることもあるという冷やしラーメン。
その人気店をいくつかピックアップしていきます♪

栄屋本店/山形市

冷やしラーメンを語る上でまず外せないのが「栄屋本店」です。
何故ならこちらが冷やしラーメン発祥の店！
蕎麦・うどんの店として開業し戦後に中華そばも扱うようになったのですが、ある夏の日にお客様から「そばの冷たいのはあるのに、中華そばには冷たいのは作れないか」と聞かれ、初代店主の職人魂に火がつき、試行錯誤の末に1年かけて冷やしラーメンを完成！こうして昭和27年からメニューに加わるようになったのです。

冷たいスープは動物性の油脂だと固まってしまうので、サラダ油や胡麻油を使っているのがポイント。
さらにスープに旨みを出すため、蕎麦の出汁を使用しているのが、現在もそばを扱っている栄屋ならではですね。
麺は中太でコシも強く、歯ごたえの良いモノ。この上にチャーシュー・メンマ・モヤシ・海苔といった具材が並びますが、キュウリも乗っているのが冷たい印象を与えます。
トータルとして違和感なく美味しい！1つのジャンルとして充分に確立しているのを、食べると納得できます♪

氷も浮かんでおり夏でも熱くなった体を涼めてくれますが、こちらでは1年中冷やしラーメンを味わうことが可能。暖房の効いた室内で食べる冷やしラーメンは。冬でもアイスが食べたくなる気持ちと通ずるのかもしれません。激辛冷しらーめんや冷やしワンタンもあり、お土産や通販もやっています。
山形を訪れたなら、話のタネにも一度は伺う価値のあるお店です！

鬼がらし 江俣店/山形市

鬼がらしは味噌ラーメンの美味しさで地元で大人気のチェーン店。にんにくを使用していないので、仕事中やデートでも使えるのが嬉しいですね。
この味噌ラーメンの派生である、冷やしみそラーメンも美味しくない訳がありません。
また冷やしラーメン、冷やし塩ラーメンと3種類のスープが楽しめるのもこちらの特徴。
食べ比べてみるのも面白そうです。
納豆や山形名物「だし」をトッピングしたものもあり、好きな人には魅力的なコラボではないでしょうか。
（冷やしラーメン系は9月末までの販売となっています）

廣東 白山本店/山形市

創業60周年を超える、山形市内では老舗の中華料理店・廣東。
中華の定番から点心まで、手作りで脂っこくないので老若男女に広く愛されているお店です。
ラーメンの種類も多いのですが、薬膳にんにくラーメンや酸辣湯麺と並びこちらの名物なのが「冷やしやまぶき麺」。
山形ラーメンの流れを汲みながら、鶏がらベースに何と酒粕を溶かし込んでいるのが特徴。
澄んだ綺麗なスープに鶏ハムやレモン・きゅうりがトッピングされ、見た目から食欲を誘います。
つるつるの麺は冷やしのスープとベストマッチ！さっぱりしているので、〆の一杯としても最適。
通年食べられるのも嬉しいですね。

中国料理 新華楼/上山市

かみのやま温泉にある新華楼は、21時まで営業とこの辺りでは遅くまで営業している便利なお店。
観光客だけでなく、地元の家族連れも多く本格的な中華料理が味わえます。
お店からは蔵王を眺めながら食事ができる上、目の前を流れる川には鴨がやってくることも！
向かいには足湯もある絶好のロケーションで、温泉やスキー場に向かう途中に立ち寄るには最高ではないでしょうか。

メニューも100種類以上と豊富で、地元産の食材を多く使用するのが店のこだわり。
季節ごとのメニューもあり、創意工夫の努力を惜しまない姿勢が感じられます。
「つめた～いラーメン」も1年中提供していて、トマトや海老も乗った一杯は動物系と野菜の旨味から取ったスープに中華の技を感じさせるもの。スープが薄まらないよう、氷はスープを固めたものを使用している心遣いがされています。
こちらの名物・炒汁湯麺（チャオジータンメン）は挽肉と葱を炒めたピリ辛で熱々のあんがかかったラーメンなのですが、交互に食べるとそれぞれの美味しさがより際立ちますよ！

-山形