隠れたスイーツ帝国！埼玉のパティスリー３選

埼玉の絶品スイーツ３選

埼玉は何かと”イジラれる”ことの多い県です。
東京のベッドタウンとして多くの人口を抱えている割に特徴が薄く、神奈川県民ほどの愛県性？が無いのも事実。千葉と違って海も夢の国もありません。
唯一誇れるものといえば「日本一暑い街」として知られる熊谷くらい。
そんなネガティブな自慢でさえ最近ではトップの座が揺らぎ気味です。

しかし、以前から「埼玉だって負けていない！」と秘かに埼玉県民が自負しているものがあります。
それはスイーツ分野。今年に入って「マツコの知らない世界」でも取り上げられ、そのレベルの高さが絶賛されていたのは記憶に新しいところ。実は魅力的なパティスリーが多く、ケーキマニア達にとって「埼玉遠征」は当然の行動なんです。
興味を持った他県のあなたも、是非埼玉を訪れてみませんか？

●アカシエ/浦和

2007年にオープンした、「埼玉スイーツの女王」とも言うべき存在。パティシエの興野氏はパリで修業を積み、コンクールのショコラ部門でも優勝された実力者です。
県庁そばの中山道沿いにある店舗は浦和駅から徒歩10分以上と、決してアクセスが良いとは言えないのに、常に店内は賑わいを見せています。
まるでエルメスを思わせるオレンジ色の外観から、パリのエスプリを感じさせられますが、店内のショーケース内のガトー達も、フランス菓子らしい華やかで愛らしいもの！
スイーツは見た目の重要性も高いですよね。アカシエはその点もテンションが上がります。

代表作の「アントワネット」は伝統菓子のサントノーレをアレンジしたもの。
パイ生地の上にシュー生地が絞られ、さらにアイシングされたプチシューが乗るボリュームのあるもの。色がパステルピンクで、ローズで香りづけされているんです。
まさに「ドレスをまとったマリー・アントワネット」のよう！
クリームもたっぷりで、幸福度も上がること間違いなしの一品です。
アカシエでは旬の素材を使用した限定スイーツも多く、そのどれもが見た目や味にセンスを感じさせるものばかり。そのため何度も足を運ぶことになってしまうのです。

近隣にはサロン・ド・テもあり、フレンチも味わえます。ここで大人気なのが美しいク―プ！こちらも季節ごとに変化があり、飽きさせないんですよね。こちらを訪れる際は予約をオススメします。

●アングランパ/さいたま新都心

2013年に誕生した比較的新しいパティスリーのアングランパ。にも関わらず、既に評価の高い人気店になっています。
シェフの丸岡氏は東京・尾山台の名店”オーボンヴュータン”で修業後に渡仏し、現地で技を磨いてきた経歴の持ち主。
生ケーキだけでなく、焼菓子に半焼菓子、パンとどれをとっても水準が高く、焼菓子はJALの国内線ファーストクラス限定の厳選茶菓に選ばれるほど！手土産に絶対喜ばれる商品が揃っています。

ガトーは小ぶりながら濃厚で、スパイスを使用していたり、ちょっとした遊び心を感じるセンスが素晴らしい。いちじくを使ったフィグは見た目のインパクトだけでなく、お酒も効いていて大人にはたまらない仕上がりになっています。正統派でありながら個性も光る、そんな名店です。

●シャンドワゾー/川口

川口の、商店街から少し外れた場所に2010年突如現れたお洒落なパティスリー。
「何故川口のこの場所に、こんなお洒落なパティスリーが？」と驚いたのを今でも覚えています。
外観同様店内もお洒落で、ガトーにアントルメ、ボンボンショコラにマカロン、焼菓子にいかにもフランスなパンまで！
オーナーの村山氏はアカシエで修業後にベルギーに渡り、ショコラトリーでも修行をしただけに、ボンボンショコラの美味しさにも定評があります。

こちらのガトーは400円台が中心。まずそこでノックアウト！
「このルックス、この手の込みよう、そして美味しさで500円以下？」都内のちょっとしたお店と比べ100～150円は安い体感です、ありえない･･･。
どれを食べても間違いなく、バタークリームの概念を変えるミゼラブルも素晴らしいのですが、一押しはムース・オ・ショコラ トンカ。
スイートとビターなクリームが層になっており、土台のクランチのジャリジャリ感、グラサージュされた上のひんやりしたシャンティーと美しく飾られるショコラ。オレンジピールの香りも効いている、個人的に最後の晩餐のデザートにしたい、世界一好きなスイーツです。何度食べても「完璧」と唸ってしまいます。

ラム好きにはたまらないサバラン、マロンペーストが濃厚なモンブラン。そしてクロワッサンにその場で冷たいカスタードクリームを詰めてくれる、クロワッサンアラクレームも是非食べてもらいたい一品。
TV効果で混雑が凄かったのですが、それもピークを過ぎたよう。チョコ系のガトーが好きな人に心からオススメする名店です。

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